【文化史・民俗学】 出雲神楽の世界 ―神事舞の形成―
勝部 月子著
A5版カバー上製 268頁
定価:本体8,000円+税
ISBN978-4-87449-243-7 C3039
2009年刊
在庫有【内容紹介】
神楽の源流とその変遷
現代に継承し続ける神迎えの神事
中世の中期から末期にかけての混沌とした世相の中で、人びとは神楽によりその土地の氏神や職能の神の来臨を願い、また来臨した神に祈祷し託宣をえる。あるいは神楽により死者や外来の荒ぶる御霊を鎮めて生活の安穏をはかった。神楽がいまや民衆の余興、娯楽となっているのと違い、かつては切実な神祭りであった。神楽をとうしてその諸例みる。
【著者プロヒィール】
勝部 月子(かつべ つきこ)
1976年 共立女子大学大学院文芸学研究科修士課程終了
2003年 帝塚山大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了 博士(学術)
現在 帝塚山大学・大学院非常勤講師〔主要著書〕『技と形と心の伝承文化』(共著)2002年
『芸能と振興の民族芸術』(共著)2003年
【主要目次】
第一章 出雲神楽の七座神事
一 出雲神楽と七座
二 七座の事例
三 舞の意義
四 舞の順序
五 七座神事の継承
六 七座神事の記録.
第二章 七座神事成立前の神事と舞
一 七座神事以前
二 神楽の改革
三 佐太神社「四月三日神明之祭」
四 奥飯石神職神楽と天照之肴
第三章 『懐橘談』と『宗源神道根元式』
一 七座神事の構成者
二 「七座神事」の構成基盤
三 『宗源神道根元式』と「七座神事」
第四章 奥飯石神職神楽
一 出雲神楽と奥飯石神職神楽
二 七座神事と主要社
三 『神明講定書』
四 『出雲神代神楽之巻』の経緯
五 神楽と民衆
第五章 七座神事の実際 ─奥飯石神職神楽をとおして─
一 七座行法の実際
二 舞の基本について
三 七座神事
四 七座行法の舞と所作
五 七座神事にみられる呪術性
資 料 『宗源神道根元式』『出雲神代神楽之巻』『明講義定書』『宗源神道根元式』の読み下し
索 引
【関連書の紹介】 | |
神の国の祭り暦 勝部正郊著 A5判上製316頁 定価:本体3,800円+税 ISBN4-87449-232-0 |
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