【歴史&考古学】
日本史の中の古代天皇陵


 茂木雅博著

A5判上製170頁
定価:本体2,500円+税 
ISBN4-87449-053-0 C3021  

2002年刊行
在庫有
【内容紹介】

三世紀後半から七世紀中頃まで、天皇陵に治定されていた巨大前方後円墳が、日本の歴史の中で時の支配者にどのように扱われてきたか。奈良・平安・鎌倉・室町・江戸・明治時代、各々の時代背景と共に、天皇陵とは何かを考古学的に考察。
【著者プロフィール】

茂木 雅博(もぎ まさひろ)
1941年茨城県うまれ。国学院大学卒業、博士(歴史学)。茨城大学人文学部教授、土浦市立博物館館長。

主要著書:『前方後円墳』『古墳時代寿陵の研究』『日中交流の考古学』など
【主要目次】

はじめに

T 天皇制確立前の天皇陵
  天皇称号の使用
  西安の大学での天皇陵についての講義

U 奈良時代の古墳
 都城造営における古墳の破壊
 藤原京造営と四条古墳/平城京造営と神明野古墳・市庭古墳/長岡京造営と今里車塚古墳/都城造営工事における古墳破壊に対する政府の対応(A)藤原京の場合 (B)平城京の場合/律令に規定された陵墓古代における天皇陵祭祀

V 平安時代の古代天皇陵(十陵四墓制をめぐって)
  平安時代の天皇陵祭祀
  古代末期の天皇陵の盗掘問題

W 鎌倉時代の古代天皇陵(『阿不幾之山陵記』をめぐって)
  相次ぐ天皇陵の盗掘事件
   天武・持統合葬陵の盗掘/桓武天皇陵の盗掘/継体天皇陵の盗掘
  『阿不幾之山陵記』の発見
  『阿不幾之山陵記』による天武・持統合葬の実態
   墳形と規模/内部構造

X 室町時代の古代天皇陵(築城による古墳の破壊)
  城の名を冠した古墳の意味
  畿内の古墳と築城(A)大和の場合(B)摂津の場合(C)河内の場合

Y 江戸時代の古代天皇陵(公武合体と陵墓)
  大義名分下の天皇陵探索
   徳川光圀の対応/元禄時代の陵墓探索/享保期の陵墓探索/神日本磐余彦大王墓の築造
  公武合体運動と陵墓治定と整備
   徳川斉昭の神武天皇陵修理請願/文久の修陵に至るまで/文久の修陵の実態

Z 明治時代の古代天皇陵
  『明治天皇紀』に見る陵墓問題
  陵墓問題の内政・外交上の意味

[〈 鼎談〉中国の皇帝陵を語る

あとがき


【関連書の紹介】 東アジア先史学・考古学論考
 
甲元眞之著
  
A5版上製 467頁
  
定価:本体9500円+税
古代東国の考古学
 大金宣亮氏追悼論文集刊行会編
  B5判上製716頁写真50・図259 
  定価:本体15,000円+税   

中国漢代の画像と画像墓
 羅二虎著・渡部武訳
   B5判上製函入総頁650
(本文編263頁・資料編382頁)
  写真139点・拓本186点・実測図453点
  定価:本体45,000円+税

古代王権と武蔵国の考古学
 増田逸朗著
    A5判上製 412頁
    定価:本体8,200円+税
縄文のムラと住まい
   村田文夫著
    A5判上製 288頁 写真7葉図50 
    定価:本体3,500円+税



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