【宗教】
道元禅師における仏性の問題

山内舜雄著

A5判箱入510頁 本体18,000円
ISBN978-4-87449-060-0

2007年刊行
在庫僅少

 道元の仏性観とは……?

『大般涅槃経』には「いっさいの衆生には、ことごとく仏性(仏陀になれる可能性)がある」と説かれている。道元は仏性をどのように捉えていたのであろうか?
本書は『摩訶止観』とその注釈書から天台教学における仏性義を究明するとともに、一方では道元の主著『正法眼蔵』「仏性」の巻を、『正法眼蔵』の提唱を直聴して成った最古注『正法眼蔵聞書抄』を援用して、詳細な両者の比較検討から道元の仏性観の本義を解き明かす畢竟の論考
【著者プロヒール】

山内舜雄
 (やまうちしゅんゆう)
一九二○年 栃木県に生れる
一九四二年 駒澤大学文学部仏教学科卒業
一九六六年 文学博士
現在 駒澤大学名誉教授

主書
『正法眼蔵聞書抄の研究』全7巻(大蔵出版)
『摩訶止観と正法眼蔵』1〜5巻(大蔵出版)
『摩訶止観と正法眼蔵』6巻(有峰書店新社)
『道元禅と天台本覚法門』(大蔵出版)
『禅と天台止観―坐禅儀と『天台小止観』との比較研究―』(大蔵出版)
『道元禅師における因果の問題』(大蔵出版)
『道元禅の近代化過程』(大蔵出版)
その他の著作
『曹洞宗における在家宗学の提唱』(大蔵出版)
『限界状況における日本人の死生観』(大蔵出版)


【主要目次】

序章 「因果」の問題から「仏性」の問題へ
序論
第一章 道元禅の近代化過程と「仏性」をめぐる諸問題
第二章 天台義における仏性常住論
       ―中古天台における「涅槃経」の取扱いについて
第三章 天台義における性徳と修徳について
本論
第一章 「仏性」第一段の再考察
  第一節  「一切衆生悉有仏性」の意味するもの
  第二節 「仏性」に悉有せられる有の世界
第二章 「仏性」第二段の再考察
第三章 「仏性」第三段の再考察
第四章 「仏性」第四段の再考察
第五章 「仏性」第五段の再考察
【関連書の紹介】 道元禅師における修性の問題
    山内舜雄
続道元禅の近代化過程
    山内舜雄
続 道元禅師における仏性の問題
    山内舜雄
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