【文化史・民俗学】
技と形と心の伝承文化
   

 岩井宏実編


A5判上製 480頁
定価:本体15,000円+税
ISBN4-87449-231-2

2002年刊
在庫有
【内容紹介】

物質文化からの民具と技術、伝承生活の基盤となる民俗環境および歳事と民俗信仰、民俗芸能など、現代的視点に立っての世相史を展開。23編の論考から、日本民俗の深層にわけいる試み。
【編者プロフィール】

岩井 宏実(いわい ひろみ)
1932年奈良県生まれ。立命館大学大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。帝塚山大学長、大分県立博物館長、国立歴史民俗博物館名誉教授。著書に「民具の博物誌」「民具の歳時記」他。
【主要目次】

はじめに     岩井宏實
私の民族学   岩井宏實
T 民具と技術 
 箱鞴の送風形式について    朝岡康ニ
 民具呪用論         野本寛一
 ペケとタンカバイ─有形民俗と無形民俗のあいだ─       神崎宣武
 残存民具と残滓民具の迫間─幕末に民具を見据えた三賢─  田辺 悟
 縁起人形の民族文化史─「福助」を事例として─    松崎憲三
 上総掘り技術の伝播と展開─九州地方の温泉掘削の事例から─  大島暁雄
 絵馬研究の課題       小川直之
 絵馬としての船写真─金毘羅宮の船写真奉納について─      前野雅彦
 韓国の魚醤         渡辺 誠
 ハナタケ(花竹)習俗にあらわれる削り掛
    ─福島県安達郡本宮町におけるチリヂリの作製と販売─ 松崎かおり

U 歳時と信仰
 信州大町市周辺のエビス信仰  田中宣一
 縁日市と地域         加藤孝治
 集団行事にみる同族結合の現在
    ─山梨県足和田村の「一家衆」を事例として─   前田俊一郎
 紀州の屋敷神信仰         吉川壽洋
 楊谷寺縁起と石間寺・鞍馬寺勧進状─国立歴史民俗博物館所蔵資料から─   福原敏男
 戦前の女四国遍路       印南敏秀
 淡島信仰の北関東における一展開─東金市台方上田家の淡路神社─   菅原千華
 花園村峯出の年中行事       岩崎竹彦
 吉野林業村落の精霊信仰と俗信   赤田光男

V 芸能と採物
 姫島盆踊りと「外の力」      菅野剛宏
 出雲神楽における「七座神事」について   勝部月子
 団七かしらの系譜         林 美奈子
 南都の鬼と松明          福持昌之
付 岩井宏實 年譜/ 岩井宏實 著作目録
あとがき


【関連書の紹介】 環境の文化誌  ―地域文化の形成―
   岩井宏實著 A5判上製 273頁
   定価:本体6000円+税  ISBN4-87449-225-8
京文化と生活技術―食・職・農と博物館
  印南 敏秀著
   写真250葉/挿図73三図/表七  A5判上製・カバー装・484頁
   定価:本体9500円+税 ISBN978-4-87449-136-2 C3039
日本の食と こころ  ―そのルーツと行方―
  國學院大學日本文化研究所編
  定価 3200円+税 A5判上製240頁
  iSBN4-87449-233-9 C0039
福祉のための民俗学  ―回想法のススメ
  岩ア竹彦・編著  定価 2500円+税
   四六判・274頁  ISBN978-4-87449-242-0

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